金継ぎ
- Takuma Nakagawa
- 2023年3月11日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年3月25日

ニッキアをひっそりとオープンしてから間もなく丸2年。
これは必然なのかもしれませんが、1年ほど前からご縁を頂いて、割れたり、小さな傷が付いている器を修復する“金継ぎ”教室に通っています。
ニッキアから徒歩3~4分位のところに、同業のHeming Artsさんと言う素敵なお店があります。こちらの葉山店での月一回のワークショップです。
“金継ぎ”と聞いて、うつわ好きならピンと来る方も多いかと思いますが、聞いたこともないよ!って方のために、簡単にご説明させていただきます。
【漆を使って、壊れた器を修復する日本古来からの伝統技法】の事を言います。
継ぎ目の表面に金粉(他の金属粉も)を使った装飾を施します。金繕い(きんつくろい)とも言うそうです。縄文土器などからも、漆を使って土器を修復した痕跡があるそうで、室町時代以降に茶道の普及とともに、金継ぎした器に芸術的な価値が見いだされる様になりました。
器が壊れてしまえば、それで終わり。それをもとに戻すことで、より一層の愛着がわく。茶道具では、その偶然のわれ模様をアートとして受け入れ、価値を高める。日本人ってすごいなぁと感じます。もともとニッキアを始めるきっかけが ”倉庫に眠る器たちを、また食卓に!” 只々もったいないの気持ちだけでお店を始めたので、輸送中や検品中に破損してしまったり、知らないうちにできたであろう小さな傷の商品を、また倉庫に戻すことに心苦しさを感じていました。
漆の扱いは大変ですが、時には接着剤として、また仕上げ材として、ゆっくり湿気を吸いながら硬化する事で、耐久性と防水性を確保出来る。この素材の素晴らしさも知りました。陶磁器だけでなく、ガラスや木も継ぐことが出来るんです。ホント驚きです。
私も漆の様にゆっくりと固まって、どんな事にも負けない “ゆるぎないの人間” になりたいものです。
本日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。花粉がまだしばらく続きます。皆様どうぞご自愛を!
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