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鎌倉彫体験してきました

  • 執筆者の写真: Takuma Nakagawa
    Takuma Nakagawa
  • 2022年10月7日
  • 読了時間: 3分


鎌倉に移住して早二年。この地の歴史、自然、文化に益々はまっている今日この頃です。

実はニッキアのあるここ扇ガ谷は、昔、鶴が岡八幡宮の仏師達が居を構えた場所ということを知りました。諸説あるらしいのですが、あの有名な運慶も一時期住んでいたらしい。その事を知ってから、一方的に運慶や鎌倉彫に親しみと興味を抱いていました。


そんな中、添付したサイトから、ナ、ナント運慶の末裔様に鎌倉彫の手ほどきを受けられる体験会があることを知り、一も二もなく申し込みをしました。

私が伺ったのは9月15日。鶴ヶ岡八幡宮の入り口横に博古堂と言う鎌倉彫のお店があります。そのお隣にひっそりと工房が佇んでいます。用がなければ、中々その門をたたくことは無い入り口です。

迎えていただいたのは、タイトルにある本物の末裔、後藤久慶さん。実直で控え目な印象ですが、内に秘めた情熱を感じる方でした。たまたまその日は私一人だったにもかかわらず、体験会に来た男性が私が初めてだったと言う事で、快く開催頂きました。


中のアトリエには、久慶さんの曾祖父さんや祖父さん、お父さんの作品、久慶さんの現在仕掛中の作品。それらを見ながら、歴史や今どの様な気持ちで鎌倉彫に向き合っているか。丁寧にご説明頂きました。お昼を挟んでからはいよいよ彫のスタート。直径15㎝の木皿に事前に考えていた模様をトレースして、基本的な掘り方のレクチャーを頂き、彫に入ります。事前に彫りたい模様の浮かばない方でも大丈夫です。

代表的な鎌倉彫の模様の中から、好きな模様を選らび彫る事も可能です。私は事前にニッキアのトレードマークである、鳥の切り絵を彫りたいと考えていました。(後になって、この模様が、体験会でいきなり彫るには、ものすごく細かい図柄だった事に後悔するのですが…。)

時間を忘れるとは正にこの事で、夕方の16時まであっという間に時間が過ぎていきました。出来た作品は、その後、お付き合い先の漆の塗屋さんで仕上をしていただけます。

年内に出来上がると言う事なので、完成しましたら、ここでお見せできればと思っております。

今回の体験を通して、長い歴史と伝統を継承されている方が、日々努力されていらっしゃる事が、どれだけ尊い事かと言う事を知ることが出来ました。

また、お寺や寺院が鎌倉には沢山あり、それらの存在が、仏具や仏像の維持、保存のため、鎌倉彫の技術が無くてなならない事。TVで見る、古いお寺院の修復が宮大工の技術を絶やさなくしている様に、この土地のサイクルに無くてはならない事に触れられ、ほっこりとした気持ちになった時間でした。ありがとうございました。


P.S…久慶さんはその後、ご家族でニッキアに遊びに来て下さいました。菩提寺である寿福寺のお墓参りの帰りでした。そんなご縁もうれしいこの頃です。



鎌倉時代より約800年の歴史を誇る鎌倉彫。

本体験では、鎌倉時代に活躍した仏師・運慶の二十九世孫にあたる後藤久慶氏の指導のもと、オリジナルデザインの5寸皿を製作。デザインの打ち合わせから彫りまで、少人数レクチャーにより丁寧に教えていただけます。ご自身で彫った作品に職人が何度も漆を塗り重ね、およそ100年も使える漆器としてご自宅にお届けします。


体験の特徴


・運慶の二十九世孫である後藤久慶氏の工房兼ギャラリーにて、鎌倉彫の小皿を製作。

・仕上げに使うのは、国内流通2%以下の日本産漆。国宝の保存・修復にも用いられる貴重な材料です。

・Wabunka限定オプションとして、オリジナルの落款を押した桐箱を付けられます。





 
 
 

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CONTACT

​OPEN:金土日祝11~18時

address:鎌倉市扇ガ谷1-13-2

Tel:0467-37-3211(営業時間のみ)

Mail:nicchia.imakohji@gmail.com

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