鎌倉歴史分化交流館
- Takuma Nakagawa
- 2022年7月31日
- 読了時間: 2分

ニッキアから徒歩5分、鎌倉駅からも5~6分ほどの谷戸にこの建物は建っています。
ここはそれほど鎌倉観光のメイン施設ではなく、観光客も訪れる場所ではないのですが、建築好きや、鎌倉の事をもっと知りたいと思われる方には、是非にも訪れていただきたいおすすめの場所です。
まずはその場所です。こんなに大きな敷地がこんな場所に…、と思うような広大な敷地です。突如として出現する建物の外観にまず圧倒されることでしょう!外観からは敷地の全容は到底分かりません。
建物はイギリスの有名建築家ノーマン・フォスターが代表を務めるフォスター・アンド・パートナーズが設計し、なんと個人宅「Kamakura House」として2004年に竣工。
一般財団法人センチュリー文化財団等が所有していたとのことですが、2013年に寄附等により鎌倉市が取得しました。元々の個人住居を改修し、様々な経緯を経てこの施設に生まれ変わったそうです。
敷地の来歴も凄いんです。ここははかつて無量寺谷(むりょうじがやつ)と呼ばれた谷戸で、鎌倉幕府の御家人安達氏(大河ドラマ鎌倉殿の13人んのうちの一人で、頼朝が流人時代からつかえ、支えた人物)ゆかりの無量寿院という大規模な寺院があったと言われています。江戸時代には刀工正宗の末裔である綱廣の屋敷があったと伝えられている。大正時代には三菱財閥の岩崎小弥太が別荘を構えていました。
私は個人的に歴史と建築好きなので、ここには鎌倉市民は入館無料という事もあり、ちょくちょく訪れています。なんといってもこの広大な敷地と地形を生かした建築の配置、そしてデザイン性の高さにいつも見とれています。内外装に使われているのは、ドイツ製の人工大理石、館内の床や壁にも天然石がふんだんに使われていて、初めから博物館としてデザインされたのでは?と思ってしまうほど、スタイリッシュな空間です。
展示は鎌倉の歴史、中世から近代に至るまでの資料となっています。鎌倉の歴史を知れば知るほど、また鎌倉が好きになってしまします。本館の裏山に登ると、材木座の海も望む事が出来ます。心を落ち着かせ、静かに時を過ごす。是非行ってみて下さい。
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